5月24日(火) 菌活の日、晴れ
立夏、小満も過ぎ、清々しい日々から気温も湿度も一気に上がり始め、芒種、梅雨へと季節は移り始めている。
GWに実家で椎茸のホダ木を移動中に腰を痛めてしまい、只今、養生中。動くのが辛いが、この週末には、マイコルセットをしてさつま芋の苗(べにはるか30本・紅あずま20本)を植え、デュアルライフを楽しんだ。高齢のひとり暮らしの母を最近では週1~2、訪ねることが習慣になりつつある。田舎が良いという母の願いをできるだけかなえられる様に。
その中山間地では、田んぼに水が張られ、田植えもかなり終盤になっている。
夜は、カエルが賑やかに合唱して、蛍も飛び始めた。
ところで、最近読んだ本、本田直之著『仕事と遊びの垣根をなくす、新しい移住~脱東京』の第5章に「新しい移住を成功するために必要な22のスキル」に注目した。13の能力と9の思考について記載されている。
これって、移住希望者のみならず、人口減少が続く田舎で暮らす上で、求められるスキルにも通じる。
つまり、このスキルを持っている人は、どこででも生き延びることができる。
発想を変えて、『田舎暮らしスキルUP教育』を自治体教育委員会が実践しても良いんではなかろうか?
コロナ禍で規制の多い小中学生の体験学習の機会を農泊や農作業体験をきっかけに、若い発想で住む地域を切り開けないものか?そんな何かを企ててみたい。
特に私が注目したのは、能力11 『依存しない』だ。
「仕事がなければ移住しません」という人は、「仕事と遊びの垣根がないもの」となりつつある新しい移住に向いていない。
都会で、会社員暮らしが向いていそう。そのタイプは、田舎にいても外に出て行ったきりかもしれない。
従来の常識に縛られずに、「生活水準」というより「生活の質」を上げることに興味のある思考回路を持つ自分のライフスタイルを持った人が、これからの地域を担っていくことになるだろう。
Googleハングアウトやスカイプといったモバイル・ポータブルな仕事ができる新しい田舎での働き方によって、可処分所得・時間が増えるといった新たな指標によって、ストレスフリーで価値交換のできる豊さを享受できる田舎暮らしを追求する人が増えるに違いない。
ここに記載されている22のスキルは、移住者に必要というよりも田舎暮らしに必要なスキルともいえる。いったん外に出ても良い。こうしたスキルを持つ人材を如何にそれぞれの地域で育てるか、その風土が問われそうだ。
地域で求められているのは、自分が主体になって行動を起こす人、人に依存しない人だ。
実家の集落を守り、頑張ってくれている方々は、勤め人を引退後の先輩方ばかりだが、指導を頂きながら、外の若い人々とのネットワークを構築しながら、行政にはできない新たな発想で取り組みを進めたいものだ。そのことが大分県の浮上にきっと繋がる。