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あそう栄作の“みんな、どげえかえ”

『奪い合い』から『分かち合い』へ~問われる社会構造改革

  3月30日(水) くもり

 先週、第1回定例県議会が終り、新年度予算案が可決された。
 
 予算案の収入において、税収増が見込まれており、コロナ渦にあって、違和感を覚えた。苦しんでおられる多くの皆様がいらっしゃる中、バラマキの恩恵を受けている方とそうでない方、変わらない方、あてにもしていない方々、多様な生きざまが歳入予算から垣間見えた。
 
 事業の費用対効果を見極め、事業の必要性や優先順位が問われる中、ロシアとウクライナの戦争によって、さらにやるせない空気が覆ってしまった。多様性を認め合いながらも格差の拡大を否定できない。税収増の法人や個人と減収の割合について問い合わせたが確実なデータは示されなかった。先端技術のAIなんてのも使えなければいい加減なものだ。県議会の存在意義そのものが問われた中、議員自身の感染によって議会の機能不全も心配された今までに経験したことのない議会となった。時代は確実に変わりそうだ。
 
 利便性ばかりを追求し変化を急ぎ過ぎたばかりに、資源をはじめとするあらゆるものの「奪い合い」が横行する世の中、もう少しじっくり見つめ直したい。
 地球上の「大自然の摂理」に沿って、不便さも楽しみながら自然と対峙し、普段の暮らしの中での技術や知恵を生かしながら「分かち合い」の精神を社会に醸成していくことが求められている。

 来年の今頃には、統一地方選挙(知事・県議・市町選挙)が始まっている。残り1年を切った。
 じっくりそうした議論の期間を確保することも問われている?

 満開になってきた桜を見ながら
            散る桜 残る桜も 散る桜!

 暮らしの中の技術や知恵を、伝承する人材の育成ほど難しいものはないと思いつつ、そこに焦点を当てた還暦後の人生の目標を見つけ、新年度、そこにスポットを当てた取り組みをスタートさせたい!

 

 

プロフィール

Eisaku Aso

昭和37年1月20日生
大分県議会議員
(第73代大分県議会議長)
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