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あそう栄作の“みんな、どげえかえ”

人口減少時代の公共交通!~消滅の危機

  6月13日(水) 鉄人の日、晴れ

 今日も、梅雨が明けたかのように、爽やかな晴れの一日となりました。
 県議会は、議案考案・調査の為、休会の為、議案を精読・調査を行いました。
 ところで、今朝の日経新聞朝刊九州欄にNTTアドによる「九州各県を訪れる外国人観光客の動向解析」の記事に目が留まりました。その「訪日客の見える化」では、大分県の述べ滞在日数は福岡県に次いで長いものの、SNSへの投稿から見る観光地への評価は九州内で最も低い数字となっていました。こうした位置情報を活用した動向調査は、観光地であるその地域資源の歴史的背景等の展示やPRも大きく影響しているものと思われますが、そこまで行く交通手段が大きな影響を与えているのかもしれません。特に、本県が誇る創建1300年の国東半島六郷満山霊場や名跡への公共交通アクセスは皆無に近いと言っても過言ではありません。
 日経新聞が、「やさしい経済学」で、大阪大学特任教授 土井 勉先生の『人口減少時代の公共交通』シリーズを連載している内容と照らし合わせ、大分県の最大の課題が「地域公共交通」であることを、NTTアドの分析からも痛感させられました。
 県内の周辺部の人口減少のスピード以上に総交通量が減少している地域がたくさんありそうです。公共交通の乗客の減少~運賃収入の減少~収入減少に対応した経費削減~運行頻度などサービスの低下~さらに乗客の減少という「負のスパイラル」に陥っていることは否めません。こうした状態の中、全国にも誇れる「地域公共交通網形成計画」を策定していると県議会での答弁を続ける所管部局長がいる限り、インバウンド観光客や生活者にさらには、貨客混載路線バス等の他県の先進事例の実現は遅れるばかりとなることを危惧しています。今議会、私は一般質問の機会はありませんが、誰かに、『地域公共交通』の消滅の危機について、本会議や委員会で質問するよう仕掛けて参ります!

プロフィール

Eisaku Aso

昭和37年1月20日生
大分県議会議員
(第73代大分県議会議長)
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