2月 3日(土) 節分、くもりのち一時小雨
昨日から、下川正治先生の『忘却の引き揚げ史』~泉靖一と二日市保養所~を読み始めています。
敗戦後、満洲や朝鮮北部などでソ連兵などによって性暴行被害を受けた女性たちの中絶手術と治療が行われた「二日市保養所」とその超法規の人道的行為を行った医師や看護師などの戦後史で封印され忘却されてきた歴史事実の記述本です。
現在のシリアをはじめとする世界の『難民』問題にも通じる『日本人が経験した最後のグローバル体験』として注目すべき内容です。 そうした中、今朝の新聞一面に『不妊強制』の記事に目が留まりました。封印された忘却の歴史的事実と、今回の記事の厚労省の統計数字は時期が重なる中で、一方は封印され、全く数字が出ることがない中で、一方でこの様な数字だけが躍ることに、違和感を覚えました。最近、マスコミの記事を信じなくなっていますが、いろいろな視点から分析された記事かどうか?見極める力が、我々にも求められています。このことから、忘却の引き揚げ史と二日市保養所の歴史的事実が浮かびあがることになるかもしれません!注目です。