8月 3日(木) 破産の日、蜂蜜の日、ハサミの日、晴れ一時にわか雨
今日は、先日の県議会の被災地現地視察に入らなかったJR日田彦山線の不通区間の駅と線路の状態及び代替バスのバス停やその時刻表案内表示などの実態調査に個人的に行って来た。
併せて、小鹿田焼の里・皿山の唐臼や採土場の復旧についても聞いてきた。ボランティアの皆さんなどのご尽力で、かなりきれいになっており、台風の来る前に、登り窯で焼きに入る予定の窯元もあった。心配されていたのは、採土場の復旧。国民文化祭大分大会も控えており、それまでに心配を払拭出来るよう力を合わせたい!
そこから、不通になっているJR日田彦山線の筑前岩屋駅に降りていった。途中、工事用車両の通行確保の為、狭い里道を約10分間隔の信号制御で交互通行にしていた。日本名水百選の給水機のあることでも有名なこの駅一体が、土石流で駅前の橋も落ち、悲惨な状態になっており、言葉も出なかった。一ヶ月間で、かなり片づけている状態でも、そのあまりの悲惨さに驚かされた。
そこから、大行司、宝珠山、大鶴、今山、夜明の各駅とその周辺線路の状態も確認させて頂いた。大行司駅も南側の山崩れによって、階段を数拾段上ったホーム南側の線路を土砂が駆け下り、下の駅舎と数軒の民家を無残に押しつぶしていた。また、ホームには、2両編成?列車が大雨で停車していたのか、無傷で止まったままになっていた。
この大行司駅から、夜明け駅まで代替バスが一日4便出ていると言うので、その状況も確認させて頂いた。
代替バスの時刻表について、貼ってある駅と張っていない駅があった。張っている駅でも大きく見やすく拡大したものもあった。問題は、駅舎から離れた国道沿いの仮設バス停。目印も時刻表も何もない状態だった。また、大行司から普段は福岡方面へそのまま行く杷木行きバスが、通行止め区間が生じている為、大鶴や今山を通って、夜明け経由で行っていることが判明!今は、乗り降りできるようになっていない大鶴や今山でも乗降を可能にして頂ければ、便数は増え、利便性も向上しそうだ。
正直、日田彦山線の被災状況は大変厳しかった。まずは、大行司駅でどちらにも行けずに停車したままになっている列車を救出することが最優先課題!大分県側の線路の痛み具合の方が、復旧が早く望めそうと感じた。福岡県東峰村のボランティアセンターは、大行司駅のすぐ下にあったし、仮設住宅もグランドに建設中だった。ここ、大行司駅までの鉄道の確保は、片方向だけでも欠かせないと感じた。優先順位の高い復旧課題と考えたい。
昼食は皿山地区に一軒しかない山のそば茶屋!美味しいそばにそば湯で暑さで疲れた体も元気になった。
ところで、各所で復旧工事が進む中、まだまだ緊急を要する応急工事が進んでいないと感じた。
5年前は、トップが現地に常駐して陣頭指揮をとっていた記憶があるが、今回は???
あちこち被災地を回っていると、7月5日以前に発注した公共工事をしている現場にも遭遇した。重機なども数台あったが、休んでいるものもあった。一方、そのすぐ近くでは、全壊や半壊の家屋が無残にあり、流れ木もまだまだ橋の欄干などに挟まったままのところも多く観た。5年前は、発注中の公共工事の工期については柔軟な姿勢を示し、最優先すべき応急工事に重機とマンパワーを徹底的に注入し、発電機を使って、オペレーターを交代で昼夜を問わずに作業を急いだ。台風5号の行方が不気味だ。
担い手不足の今回、人手と重機の最大限の投入が不可能ならば、先日孤立した集落の住民の方々には、安全な日田市内の温泉旅館ホテルなどを避難先として、台風5号が通り過ぎるのをやり過ごすことが出来ないものだろうか?と、関係者に提案!果たして、間に合うか?