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あそう栄作の“みんな、どげえかえ”

地震で痛んだ住宅耐震改修促進の行方?

  8月23日(火) 処暑、晴れ

 うだるような暑さが続いていたが、今日は処暑。暑さも峠を越し、幾分凌ぎやすくなった気がする。
 昨晩、平松前知事の訃報の一報が入った。世界の「一村一品」のHIRAMATUだった。私は、本会議場で本音のやり取りをさせて頂いたことを懐かしく思い起こした。郷土愛の溢れた情熱的なアイディアマンで、若い私にはとても優しく接して頂いた印象を持っている。官僚出身だったが、完全に政治家に脱皮し、自民党県連との絆も強く、一体と言っても過言ではなかった。ただ、感謝するばかり。地域おこしを県民自身が能動的に取り組むことに火を付けたことが何よりの功績。ややもすると、行政に対する依存心の強い傾向にある県民性を問題視され、県民のやる気を引き出してくれた。自らもチャレンジャーだったが、その気風が最近、薄らいでいないか危惧している。
 ところで、昨日、県補正予算案が発表された。地震復興予算も計上されている。また、国も住宅改修耐震補助も拡充を表明された。問題は、罹災証明を申請した6000棟を越える住宅の被災者の救済が実際に進むかどうか?しかし、現段階では、その金額の予算は計上されたものの、実態に即しての適用助成補助には程遠い。補助金支給要項の緩和なども具体的にはすすでいない。
 一方、県立屋内スポーツ施設の建設費は、当初の65億円から73億円まで上限を引き上げる案を上程するという。ラグビーのワールドカップに間に合わせる納期を守るため、地震の復興と並行して資材や人件費の高騰に備えるという。
 問題は、地震の復旧復興への救済支援が先送りされかねない今の実態。6千棟を越える県民の住宅の耐震改修を寒い冬が来る前に、終わらせることが最優先されるべきである。担当するお役所の建築技術者のマンパワーからすると、その両方をそれぞれの納期に間に合わせることは至難の業だろう。だからこそ、関係者が知恵を絞って、国の支援も頂きながら、工夫していく必要がある。難しい判断をしなければならない厳しい9月定例県議会となりそうだ。

プロフィール

Eisaku Aso

昭和37年1月20日生
大分県議会議員
(第73代大分県議会議長)
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