2月 3日(水) 節分、まめまき、のり巻きの日、晴れ
今日は、節分。
地元の国幣小社 柞原八幡宮へ。国指定の重要文化財が10棟連なる。他にも、3本の太刀、銅像仏像、金白檀小札浅葱糸威腹巻の6点を加えた計16点の国指定の重要文化財を所蔵している。
さらに、現在、九州国立博物館に貸し出されている山水蒔絵縁起絵巻納箱などの県指定の重要文化財10点も所蔵している。
社殿など10棟が国指定重要文化財に指定され、これから保存修復が始まる。数拾年かかる大事業となる。この修復建て替えなどが終われば、国宝に格上げされ、大切に維持保存されることになっていくだろう。
今日は、ここに、直木賞作家の安倍龍太郎先生が、大分合同新聞の朝刊連載小説の取材にお見えになり、宮司と一緒にご案内させて頂いた。大友宗麟が献上したとされている社宝など数点もあった。
安倍龍太郎先生と言えば、歴史小説「等伯」。大分県立博物館の開館記念特別展で展示された長谷川等伯の国宝『松林屏風』の前で、鳥肌が立ったことを思い起こした。私は、日経新聞朝刊で、安倍龍太郎先生の連載小説を毎朝、新聞が来るのを楽しみにして読んでいたおかげ様で『松林屏風』の前で、鳥肌を立てて感動させて頂いた。読んでいなかったら、あれほどの感動を覚えることはなかったかもしれない。もしかすると「訳のわからない」まま、帰ることになっていたかもしれない。
あの時の感動を、今年の夏ごろから、地元新聞で毎朝享受できると思うとワクワクしてくる。しかも、題代が地元の『大友宗麟』、これ程楽しみなことはない。テーマは、『海』となるらしい。戦後70年が過ぎた今の世を生きる私達大分県人にとって、「志四海」の心は流れ続けている。
しかも国宝を描いた「等伯」に続き、柞原八幡宮も修復保存建て替えによって、国宝をめざしたい。
さらに、2018年に行われる二巡目国民文化祭にむけて、大分県人の「誇り」と機運の醸成にもきっとつながりそうで楽しみだ。
お宮で頂いた節分の豆を頂きながら、大きな夢を秘かに抱いた一日となった。