6月14日(日) ブラックデー、晴れ
毎晩の宴会で、体がおかしい。
身も心も充電が必要なようだ。
今日も昼前から事務所にて、用務を済ませ、午後からは城西ロータリークラブ25周年の記念講演会を聞きに行った。
その後、県立美術館に改めて、ゆっくり長谷川等伯を見に行った。
直木賞を受賞した安部龍太郎著「等伯」の小説と重ね合わせながら、ワクワクして観に行った。
何度か、足を運んでいるが、はじめてゆっくりと音声案内を聞きながら、楽しむことができた。
すると、いきなり、音声案内の声が、新見館長であることに気づき、ビックリ!!
これ程、話題を振りまく、美術館の館長が、この企画展で意図するものを直接誘ってくれるのに、驚いた。
有名女優が案内する声を聞いたことはあるが、館長自らが登場するのは、珍しいのでは?
ところで、県下の小学生が鑑賞する事業を実施中だが、引率の先生方が、この新見館長の案内を事前にぜひ聞いて、引率して欲しいと思った。引率者の中には、今の大銀ドームができた時に、空き席を埋めるために児童生徒を動員したのと同じ!と、いう感覚で、引率しているらしいことを聞いて、悲しくなった。
新見館長の案内には、多様な価値観に対する対峙する姿と現実社会との作者の思いや表現についての言及もある。まさしく、教育現場に求められる視点が、凝縮されていた。
そうした思いで、美術館にいくと、違った楽しみ方も出てきそうだ。児童の可能性を開花させるきっかけとなるかもしれない。また、田能村竹田の水墨画が描かれた場所は、竹田のどの小学校の付近のあの場所かもしれないなど、モチーフについても、思いを馳せながら鑑賞すると、面白い!
それぞれが、勝手な思いで、楽しめる美術館は、その誘い次第で、県民の底力をつくるものにもなることを確信した。